2015年9月19日土曜日

ひと夏をのりこえて

朝早くから、まだ人のいない学習館前に静かにたたずむお客さま。




ミヤマアカネ(和名:深山茜)です。


翅にトレードマークの赤褐色のバンドのもようがあります。

おもに北海道から九州に生息すると言われますが、最近ではその生息地の数も減少の一途をたどっているのだとか。兵庫県では六甲山麓やその周辺の花崗岩質で水の流れのあるところに見られます。じつは甲山は県内有数のミヤマアカネスポットなのです。



鮮やかな秋の色です


こちらの美しい茜色は成熟した雄に見られ、秋の深まる9月下旬から10月末、最も美しいと言われます。

この時期だけに見られる、ひと夏を生きぬいた雄トンボの凛々しい姿に目を奪われ、時が止まったようでした。


                                  (参考文献:近畿のトンボ図鑑 いかだ社)